マキバサシガメ(読み)まきばさしがめ(英語表記)damsel bug

日本大百科全書(ニッポニカ) 「マキバサシガメ」の意味・わかりやすい解説

マキバサシガメ
まきばさしがめ / 牧場刺椿象
damsel bug

昆虫綱半翅(はんし)目異翅亜目マキバサシガメ科Nabidaeに属する昆虫の総称。サシガメ科の種類に似るが、口吻(こうふん)が四節からなることで区別される。かつてサシガメ科の一亜科とされていた。植物上や地上地表)にすみ、小昆虫などを捕食する。産卵は葉上に行うことが多いが、ときに植物組織中のこともある。地上性のアシブトヘリカメムシのほか、植物上にすむハネナガマキバサシガメ、コバネマキバサシガメハラビロマキバサシガメアカマキバサシガメなど十数種が知られる。

[林 正美]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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