マグナ・グレキア(その他表記)Magna Graecia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マグナ・グレキア」の意味・わかりやすい解説

マグナ・グレキア
Magna Graecia

古代の南イタリアの東海岸沿いに建設された一群のギリシア植民市 (アポイキア ) に与えられた名称。最古の都市は前 750年頃エウボイアのカルキスによって建設されたクマエ。その後アカイア人によるシュバリス (前 720頃) ,クロトン (前 710頃) ,スパルタによるタラス (前 700頃) などが次々に建設された。豊かな自然環境に恵まれ,ギリシア本土や周辺の異民族と通商を行なって繁栄した。ピタゴラス学派やエレア学派の哲学はおもにこの地で行われた。しかし諸市間の抗争による政情不安が致命的となり,前 400年以後には衰退しはじめ,前 300年頃までにはタラスを除くほとんどの都市がローマの保護を必要とするようになった。さらにエピルスのピュロス,カルタゴのハンニバルとローマとの戦いでマグナ・グレキアは完全に崩壊した。

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