大学事典 「マケレレ大学」の解説
マケレレ大学[ウガンダ]
マケレレだいがく
ウガンダ共和国の首都カンパラにある。技術者や医師の養成を目的に,イギリス植民地期の1922年に創設されたハンブル技術学校(ウガンダ)が起源。1930年代後半には東アフリカの高等教育機関の中心的役割を担うようになり,49年に本国のロンドン大学と提携し,同大学の学位が授与されるようになった。ウガンダ独立の翌年(1963年)に東アフリカ大学(ウガンダ)が設置されると,同大学を構成するキャンパスの一つとなった。1970年に本学,ケニアのナイロビ大学,タンザニアのダルエスサラーム大学の3校に分離し,国立大学のマケレレ大学となった。東アフリカの著名な大学であり,1960年代の東アフリカ3ヵ国の大統領や首相,大臣の多くが本学出身である。2011年には,学部を主体とする運営体制からイギリス型のカレッジ制へと移行し,半自治権を有する9カレッジと1スクールを設置した。夜間教育や遠隔教育も実施しており,学部生約3万5000人と大学院生約3000人が在籍している(2012年)。
著者: 谷口利律
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報