改訂新版 世界大百科事典 「マダリアガ」の意味・わかりやすい解説
マダリアガ
Salvador de Madariaga
生没年:1886-1978
スペインの著述家。大学では技師の資格をとったが,1916年からロンドンでジャーナリストとなる。オックスフォード大学の教授を努め,国際連盟のスペイン代表,駐米大使など,外交官としても活躍した。36年内戦勃発とともに国外へ逃げ,その後何度か帰国したが,死ぬまで亡命生活を続けた。思想的には自由主義者であり,反フランコの立場で発言し,スペイン語,英語,フランス語でスペインの文学,歴史,国民性を主題とする数多くの著作をした。《《ドン・キホーテ》読者のための便覧》(1926),《イギリス人,フランス人,スペイン人》(1928),《コルテス》(1941),《アメリカにおけるスペイン帝国の興亡》(1947),《ボリーバル》(1951),《回想録》(1974)などがある。
執筆者:フアン・ソペーニャ
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報