まつ屋(読み)まつや

日本歴史地名大系 「まつ屋」の解説

まつ屋
まつや

[現在地名]茅部郡砂原町字相泊

享保十二年所附にみえる地名。現砂原町の東端近く、内浦湾に突き出た松屋まつや崎辺り。同所附には「一 志か辺 すくのつ辺 まつ屋 志やら地 も里」などと記される。松前広長「松前志」には「テキマ マツヤ シヤラチ モリ」とある。寛政三年(一七九一)菅江真澄は出来間できま(現鹿部町)から北西方相泊あいどまりに向かい、熊が出没して「放ち養ふ野原の馬をひしひしととりさきくらふ」話を聞いて「麼都也か崎」に至っている(蝦夷迺天布利)。「マツヤ崎」には烽火があった(蝦夷巡覧筆記)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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