まべ(その他表記)Pteria penguin; winged pearl shell

精選版 日本国語大辞典 「まべ」の意味・読み・例文・類語

まべ

  1. 〘 名詞 〙 ウグイスガイ科の大形二枚貝。四国以南の珊瑚礁に広く分布する。半円真珠養殖の母貝とされる。殻長約二五センチメートル。殻は烏帽子形で、外面は黒く、内面真珠光沢がある。大島珠母ともあてる。まべ貝。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「まべ」の意味・わかりやすい解説

マベ
Pteria penguin; winged pearl shell

軟体動物門二枚貝綱ウグイスガイ科。殻長 21cm,殻高 20cm,殻幅 6.5cmに達する大型種。殻は後腹方に傾き,背縁はまっすぐ後方に細く伸び,前方には三角形状の嘴状部がある。殻表は緑黒色で,成長脈がひだ状にある。内面は強い真珠光沢があり,縁部が黒い。紀伊半島以南の熱帯太平洋,インド洋に分布し,水深5~20mの岩礁に足糸を出して付着している。真珠養殖の母貝とされ,直径 2cmに及ぶ大型半円真珠をつくる。殻は貝細工の材料に用いられる。

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