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貝細工 カイザイク

デジタル大辞泉の解説

かい‐ざいく〔かひ‐〕【貝細工】

貝殻を材料にして細工物を作ること。また、その作品。
キク科の多年草。園芸上は一年草とする。高さ60~90センチ。全体に綿毛をかぶり、茎と葉の基部とに長い翼がある。夏から秋、黄色い頭花を開く。花は乾いているように見え、貝殻の細工物を思わせる。オーストラリアの原産。ドライフラワーにする。アンモビウム

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大辞林 第三版の解説

かいざいく【貝細工】

貝殻で作った器具・細工物。
キク科の多年草。オーストラリア原産。高さ約1メートル。夏から秋に茎頂に径2センチメートル 内外の頭花をつける。舌状花が、乾燥した感じがするのを貝細工にみたてる。ドライフラワー・切り花などにする。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

貝細工
かいざいく

貝殻で種々の模様や装飾品、器具などをつくること、およびその細工物をいう。江戸末期、江の島の旅籠(はたご)が料理に出した貝の殻を、客に持たせて帰らせ人気を集めたことから、江の島参詣(さんけい)の土産(みやげ)品として、貝細工が始まったといわれている。当初は家内的に加工されていたにすぎなかったが、しだいに商品化され、需要に伴い相当量の製品がつくられるようになった。大正末期から昭和の初期になると、機械が導入され大量に生産され、土産品店で大いに売られるようになった。戦後には輸出もされるまでになった。
 貝細工の特徴は、細工の工程を全体でとらえるというのではなく、それぞれの技術が完全に分業されていることである。たとえば、ある業者は彫りのみ、またある業者は磨きだけであったり、あるいは数種の寄せた貝の接着技術しか行わないというところにある。製品は、室内装飾品から装身具、日用品まで多種にわたっている(青貝蒔絵(まきえ)、人形、動物・花・鳥などの置物、コンパクト、イヤリング、ネックレス、指輪、カフスボタンなどの装身具、菓子鉢、盆などの日用品)。現在は、大量に貝を必要とするため、材料となる貝殻は世界各地から輸入している。また加工時における粉塵(ふんじん)公害のため、工場を移転したところもある。[秋山光男]

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世界大百科事典内の貝細工の言及

【水産工芸品】より

…おもなものを表に示す。貝細工にはヤコウガイ,アワビ,ホラガイ,ホタテガイ,ハマグリなどの貝殻が材料に用いられる。ボタン製造など比較的機械化されているものもあるが,手工業的製品が多い。…

※「貝細工」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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