マヤ語族(読み)マヤごぞく

世界の主要言語がわかる事典 「マヤ語族」の解説

マヤごぞく【マヤ語族】

アメリカインディアン諸語の一語族。メキシコ南部のユカタン半島グアテマラベリーズを中心に分布する。30以上の方言に分かれ、総話者数は600万人にのぼる。なかでもグアテマラのキチェ語(230万人)とメキシコのユカテコ語(マヤ語ともいう:75万人)が多い。古代マヤ文化(最盛期は紀元300~900年)は、記号単語とその音の表現をかねるマヤ文字を考案した。その資料などをもとにした研究によって、語族内部の系統分類はほぼ確立されている。文法的には、ほとんどの方言で動詞が文頭にくる、他動詞主語に特別な格を用いる能格言語である、などの特徴がある。◇英語でMayan。

出典 講談社世界の主要言語がわかる事典について 情報

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