マラヤーラム語(読み)マラヤーラムご

百科事典マイペディア 「マラヤーラム語」の意味・わかりやすい解説

マラヤーラム語【マラヤーラムご】

インドのケーララ州とその隣接地域,ラクシャドウィープ諸島で話されるドラビダ語族の主要言語でインド公用語の一つ。Malayalam。話し手は2200万人。9世紀ころタミル語から分かれた。10世紀の碑銘を残す。サンスクリット文学タミル文学影響を受けて文学を発達させた。古くバッテルットゥ文字,その後グランタ文字を採用した。イスラム教徒アラビア文字で書写する。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マラヤーラム語」の意味・わかりやすい解説

マラヤーラム語
マラヤーラムご
Malayālam language

インドのケララ州の公用語として,約 3000万人弱の話し手をもつ言語。ドラビダ語族に属し,タミル語と近い関係にある。文献は9世紀以降,文学作品は 13世紀以降現れる。

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世界大百科事典(旧版)内のマラヤーラム語の言及

【インド[国]】より

…農村部から都市部への人口移動はかなり多く,また都市部のなかでは人口10万人以上の大・中都市の膨張が目だっている。 主要な言語として憲法にあげられたのはアッサム語(アッサミー)Assamī,ベンガル語(ベンガリー),グジャラート語(グジャラーティー)Gujarātī,ヒンディー語,カンナダ語Kannada,カシミール語(カシミーリー)Kashmīrī,マラヤーラム語Malayālam,マラーティー語,オリヤー語Oriyā,パンジャーブ語(パンジャービー)Punjābī,サンスクリット語,シンド語(シンディー)Sindhī,タミル語,テルグ語,ウルドゥー語の15であったが,92年の改憲によってこれにコンカン語,マニプル語,ネパール語が加わった。カンナダ,マラヤーラム,タミル,テルグの4語がドラビダ系(ドラビダ語族)に属し,マニプル語はシナ・チベット系に,他はインド・アーリヤ系(インド・ヨーロッパ語族)に属している。…

【トラバンコール・コーチン藩王国】より

…南インドのマラバル海岸に面し,トラバンコールとコーチンはいずれも1795年から1947年までイギリス保護下にあった藩王国。住民の共通言語はマラヤーラム語Malayālam。1927年12月に英領インド内の民族主義者も加わり,全インド藩王国人民会議All‐India States’ Peoples Conferenceが創設され,その指導でこの両藩王国でも民主的政体を求める運動が展開された。…

【ドラビダ語族】より

…ドラビダ語族に属する言語としては,固有の文字と文献とをもち,インドの公用語ともなっている,タミル語,マラヤーラム語,カンナダ語,テルグ語と,文字をもたない18(あるいはそれ以上)の言語とがある。これら諸語は,地域と言語の特徴とに基づいて,北部ドラビダ語,中部ドラビダ語,南部ドラビダ語の三つに大別される。…

※「マラヤーラム語」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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