20世紀日本人名事典 「マルケヴィチイーゴリ」の解説
マルケヴィチ イーゴリ
Markevich Igor Borisovich
07の指揮者,作曲家
- 国籍
- スイス
- 生年
- 1912年7月27日
- 没年
- 1983年3月7日
- 出生地
- キエフ(ソ連)
- 主な受賞名〔年〕
- レジオン・ド・ヌール勲章,アルトゥール・ニキシュ賞〔’82年〕
- 経歴
- 2歳で両親と共にロシアを去り、スイスのヴヴェでピアノ、作曲の勉強を始め、1925年からパリでコルトーにピアノ、ナディア・ブーランジェに作曲を学んだ。また、ディアギレフに注目され、その委嘱でピアノ協奏曲を作曲、’29年コヴェント・ガーデンのロシア・バレエ団公演で独奏を初演する。’30年アムステルダム・コンセルトヘボー管弦楽団を指揮、指揮者としてデビュー。第2次大戦まで作曲、指揮で平行して活動した。’44年フィレンツェ5月音楽祭の音楽監督に就任、’55年ボストン交響楽団を指揮して米国にデビュー、各国に客演した。’52〜55年ストックホルム交響楽団、’56〜60年モントリオール交響楽団、’65〜69年スペイン放送管弦楽団などの各首席指揮者を務める。’67〜73年モンテカルロ・オペラ、同交響楽団の音楽監督、指揮者を歴任、’73年からローマのサンタ・チェチーリア音楽院管弦楽団・合唱団の指揮者を務める。ストラビンスキーなどの演奏においてみせる力強いリズム感に定評があった。’60年初来日、日本フィルハーモニー交響楽団の指揮者も務めた。主作品に「失楽園」(’35年)など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報