20世紀西洋人名事典 「マルセルモイーズ」の解説
マルセル モイーズ
Marcel Moyse
1889.5.19 - 1984.1.1
フランスのフルート奏者。
元・パリ音楽院教授。
ジュラ県サンタムール生まれ。
別名Joseph Marcel Moyse。
パリ音楽院卒業後、パドルー管弦楽団を経て1913〜38年オペラ・コミック座管弦楽団主席奏者を務め、独奏と室内楽で活躍する。’32〜48年には母校パリ音楽院教授を務め、ニコレをはじめとする後進の指導に当たる。この間、ワルター、R.シュトラウスらの大指揮者と共演したほか、息子ルイ・モイーズらとトリオを組んで活動する。’49年にはアメリカのバーモント州に移住し、マルボーロ音楽学校、音楽祭の設立に参加。現代フルート奏法の確立者として知られ、’73年、’77年に来日し、指導に当たる。また、’34年にはレジオン・ドヌール勲章を受章。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報