現代外国人名録2016 「マルティアハティサーリ」の解説
マルティ アハティサーリ
Martti Ahtisaari
- 職業・肩書
- 政治家,外交官 危機管理イニシアチブ(CMI)代表 元フィンランド大統領,元国連事務次長
- 国籍
- フィンランド
- 生年月日
- 1937年6月23日
- 出生地
- ビープリ(ロシア・ブイボルグ)
- 本名
- Ahtisaari,Martti Oiva Kalevi
- 学歴
- オウル大学卒
- 受賞
- ノーベル平和賞〔2008年〕,オウル大学名誉博士号,ベントリー大学名誉博士号
- 経歴
- 現ロシア領のカレリア地方(旧フィンランド・ビープリ)で生まれる。少年時代、ソ連軍に追われて避難生活を送った。1965年フィンランド外務省に入省。’70年代にタンザニア、ザンビア、モザンビーク、ソマリアなどの大使を歴任後、’77〜81年国連ナミビア弁務官を経て、デクエヤル事務総長の下で’87〜91年国連事務次長を務め、’90年のナミビア独立に尽力。’91年からフィンランド外務次官となり、’93年ユーゴスラビア国際会議特別顧問としても活躍。’93〜94年社会民主党党首。’94年3月〜2000年2月フィンランド大統領を務めた。この間、1999年ユーゴスラビア・コソボ紛争の和平締結で仲介役を果たす。2000年ヘルシンキで紛争解決に当たる非政府組織(NGO)の危機管理イニシアチブ(CMI)を設立。南アフリカのラマフォサ・アフリカ民族会議(ANC)書記長とともに英領北アイルランドのカトリック系過激組織アイルランド共和軍(IRA)の武器査察官を担当。イラク派遣の国連職員の安全保障に関する独立委員会委員長も務めた。2005年1月からインドネシア政府と自由アチェ運動(GAM)の和平協議を仲介し、8月合意達成。同年11月セルビア・モンテネグロ(現・セルビア)のコソボ自治州(現・コソボ)の最終的地位を決める国連事務総長特使を務めた。2008年、30年以上にわたって世界各地の紛争解決に尽力してきたことが評価され、ノーベル平和賞を受賞。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報