マンシュ県(読み)マンシュ(英語表記)Manche

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マンシュ県」の意味・わかりやすい解説

マンシュ〔県〕
マンシュ
Manche

フランス北西部,バスノルマンディー地域 (レジオン) の県。県都サンロー。コタンタン半島を取巻きイギリス海峡 (ラ・マンシュ) に面する長い海岸線をもつ。ほとんどが丘陵地で,多くの短い川で刻まれている。ボカージュと呼ばれる生け垣などで囲われた耕地景観特色。温和で湿潤な気候を利用してリンゴが栽培されるほか,酪農が重要な産業。造船,繊維,食品,金属などの工業はシェルブール周辺に集中。海岸地方ではカキ養殖漁業が行われる。県南西部のグランビルは海浜保養地,半島東海岸南部の「ユタ海岸」は第2次世界大戦の連合軍上陸地の一つ。モンサンミシェル,クータンスなど各所に有名な修道院,大聖堂などがある。面積 5938km2。人口 47万 9636 (1990) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

放射冷却

地表面や大気層が熱を放射して冷却する現象。赤外放射による冷却。大気や地球の絶対温度は約 200~300Kの範囲内にあり,波長 3~100μm,最大強度の波長 10μmの放射線を出して冷却する。赤外放射...

放射冷却の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android