コタンタン半島(読み)こたんたんはんとう(英語表記)Presqu'île du Cotentin

日本大百科全書(ニッポニカ) 「コタンタン半島」の意味・わかりやすい解説

コタンタン半島
こたんたんはんとう
Presqu'île du Cotentin

フランス北西部、イギリス海峡に突出する半島。ノルマンディー地方の最北部、マンシュ県の北半を占める。日本では、ノルマンディー半島ともいう。内陸の丘陵地は乳牛飼育、沿海地はリンゴや野菜栽培、とくにニンジンの栽培を主たる産業とする。先端のラ・アーグ岬付近は風光明媚(めいび)で、海岸には海水浴場などの保養地や漁港が多く、シェルブールがその中心の都市である。第二次世界大戦末期の1944年6月のノルマンディー上陸作戦において、半島東側のビール川河口付近にも連合軍上陸、3週間後にシェルブールを確保した。

高橋 正]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コタンタン半島」の意味・わかりやすい解説

コタンタン半島
コタンタンはんとう
Péninsule de Cotentin

フランス北西部,ノルマンディー地方西部,イギリス海峡に突出する半島。大部分マンシュ県に属し,主要都市は先端のシェルブール。牧畜 (ウシ,ヒツジ) が主産業で,西海岸漁業が盛ん。第2次世界大戦で連合軍の上陸作戦地となった。

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