ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グランビル」の意味・わかりやすい解説
グランビル
Glanvill, Joseph
[没]1680
イギリスの哲学者。イギリス国教会の神学者,牧師。 H.モアの影響を受け,ケンブリッジ・プラトニストたちと共通の見解をいくつか有した。懐疑論者として知識や自然に関する不確実な理論に反対し,初期のロイヤル・ソサエティにおける実験的研究を擁護した。主著『独断論の虚しさ』 Vanity of Dogmatizing (1661) ,『科学的な懐疑,あるいは無知の告白こそが科学への道』 Scepsis Scientifica; or Confest Ignorance,the Way to Science (65) 。
グランビル
Grandville
[没]1847.3.17. パリ
フランスの版画家。本名 Jean-Ignace-Isidore Gérard。ミニアチュール (小型肖像画) 画家であった父について絵を学ぶ。 21歳でパリにおもむき,この年に最初の版画集『良き市民の日曜日』を出版,以後独特の風刺とユーモアを交えた数多くの版画を発表。またラ・フォンテーヌの『寓話詩』をはじめ『ガリバー旅行記』など多くの挿絵を描き,19世紀のグラフィック・アートの発展に重要な位置を占めた。
グランビル
Grainville, Patrick
フランスの小説家。 1970年代に登場した新しい作家。みずから「神話的自伝」と呼ぶ3作,『羊毛』 La Toison (1972) ,『境界』 La Lisière (73) ,『深湖』L'Abîme (74) ののち,アフリカの狂気の王を主人公に,狂暴で野性的な世界を描いた幻想的作品『火炎樹』 Les Flamboyants (76) によってゴンクール賞を獲得した。
グランビル
Granville
グランビル(伯)
グランビル[はく]
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