グランビル(英語表記)Glanvill, Joseph

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グランビル」の意味・わかりやすい解説

グランビル
Glanvill, Joseph

[生]1636
[没]1680
イギリスの哲学者。イギリス国教会神学者,牧師。 H.モアの影響を受け,ケンブリッジ・プラトニストたちと共通見解をいくつか有した。懐疑論者として知識や自然に関する不確実な理論に反対し,初期のロイヤル・ソサエティにおける実験的研究を擁護した。主著独断論の虚しさ』 Vanity of Dogmatizing (1661) ,『科学的な懐疑,あるいは無知告白こそが科学への道』 Scepsis Scientifica; or Confest Ignorance,the Way to Science (65) 。

グランビル
Grandville

[生]1803.9.13. ナンシー
[没]1847.3.17. パリ
フランスの版画家。本名 Jean-Ignace-Isidore Gérard。ミニアチュール (小型肖像画) 画家であった父について絵を学ぶ。 21歳でパリにおもむき,この年に最初の版画集『良き市民の日曜日』を出版,以後独特の風刺ユーモアを交えた数多くの版画を発表。またラ・フォンテーヌの『寓話詩』をはじめ『ガリバー旅行記』など多くの挿絵を描き,19世紀のグラフィック・アートの発展に重要な位置を占めた。

グランビル
Grainville, Patrick

[生]1947.6.1. ビレール
フランスの小説家。 1970年代に登場した新しい作家。みずから「神話的自伝」と呼ぶ3作,『羊毛』 La Toison (1972) ,『境界』 La Lisière (73) ,『深湖』L'Abîme (74) ののち,アフリカの狂気の王を主人公に,狂暴で野性的な世界を描いた幻想的作品『火炎樹』 Les Flamboyants (76) によってゴンクール賞を獲得した。

グランビル
Granville

フランス北西部,マンシュ県の港町。コタンタン半島西岸南部,サンマロ湾にのぞむロク岬に位置する。ノルマンディー地方の著名な海水浴場の一つ。ショセ島およびイギリス領ジャージー島への遊覧・連絡船の発着港があり,ヨットハーバーとしても利用される。造船工業,人口1万 2326 (1982) 。

グランビル(伯)
グランビル[はく]

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