20世紀西洋人名事典 「マークトビー」の解説
マーク トビー
Mark Tobey
1890.12.11 - 1976.4.24
米国の画家。
元・コーニッシュ・スクール教授。
ウィスコンシン州センタービル生まれ。
シカゴ・アート・インスティテュートなどで学び、コマーシャル美術の仕事を経て1918年にバハイ教に入信。’34年日本旅行の際に書道に接し、その影響からホワイト・ライティングと呼ばれる神秘的、宗教的抽象絵画を開発。跳ねるように錯綜する線の無限連続でイメージを捉えようとした作風は、バハイ信仰と禅に由来しているものであり、ニューヨークの抽象表現主義の先駆的位置を占める存在であった。代表作に「ブロードウェイ」(’35年)があり、’58年にはベネチア国際ビエンナーレ美術展で国際大賞を受賞。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報