化学辞典 第2版 「ミクロボンベ法」の解説
ミクロボンベ法
ミクロボンベホウ
micro-bomb method
ミクロパールボンベ法(micro-Parr-bomb method)ともいう.有機元素定量分析において,ハロゲン,硫黄などの分析法に用いられる有機化合物の分解法.この方法は,A. Elekらが,1933年に微量化分析法を確立したものである.有機化合物5~10 mg をはかりとり,図に示したニッケル製のミクロボンベ中に入れ,過酸化ナトリウム,硝酸カリウムなどを添加してから蓋をし,蓋は固定金具で固定する.ミクロボンベの下部からミクロバーナーで約1~1.5 min 加熱分解する.冷却後,蓋をとり,内容物を10 mL の水でビーカー中にかき出し,この溶液を定量用検液とする.ハロゲンイオン,硫酸イオンの定量には種々の方法が用いられている.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報