ミシン刺しゅう(読み)みしんししゅう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ミシン刺しゅう」の意味・わかりやすい解説

ミシン刺しゅう
みしんししゅう

ミシン刺しゅうは昭和初期からおもに婦人下着、枕(まくら)カバーなどに横振り機で刺しゅうしていた。1955年(昭和30)ころより手刺しゅうの縫い方が研究され、機械改良を重ね、打掛着物、帯、半衿(はんえり)、ワッペンなどに広く利用された。技術も向上し、手刺しゅうに近いほどである。またコンピュータによる多頭ミシンもできて、図案パンチで切り、セットし、ボタン一つで同じ製品が12個もわずかな時間でできるとともに、色糸も同時に多色使用できるようになった。

[秋山光男]

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