改訂新版 世界大百科事典 「ミニチュアピンシェル種」の意味・わかりやすい解説 ミニチュア・ピンシェル[種]miniature pinscher 原産地がドイツの愛玩犬。小型ドーベルマン・ピンシェルそのものと見えるほどドーベルマンに似ているが,まったく別の犬種で,ドーベルマンより数世紀も古くからドイツや北欧諸国で飼われていた。起源は不明である。断耳,断尾の習慣もドーベルマンと同様で,歩様も軽快,華麗である。性格は穏和である一方,大胆で警戒心が強く,番犬としても頼もしい。被毛は短く滑らかで,毛色は濃い赤鹿毛,ブラック・タン(黒と茶褐色),濃褐色に渋い黄色のマークなどである。体高は約27~29cm,体重は約2.7~5.0kgの超小型種で,ドイツをはじめ広く〈ミニ・ピン〉の愛称で呼ばれている。執筆者:一木 彦三 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by