ミヤオソウ(その他表記)Dysosma pleiantha (Hance) Woodson

改訂新版 世界大百科事典 「ミヤオソウ」の意味・わかりやすい解説

ミヤオソウ
Dysosma pleiantha (Hance) Woodson

メギ科の多年草。地下茎がよく発達する。地上茎の基部には数枚の鱗片葉がある。葉は通常2枚で,楯状,6~8浅裂し,こまかい鋸歯でふちどられる。2枚の葉の間から集散花序が出る。花はすべて垂れ下がっている。萼片9枚,花弁暗紫色で6~9枚,4~6本のおしべの葯は縦裂開し,めしべは1本1室で多数の胚珠がある。果実は紫色漿果(しようか)に熟す。台湾,中国大陸に数種が分布し,ミヤオソウ属Dysosmaの根茎や根はおもにヘビにかまれたときの解毒剤として,あるいは消炎剤として用いられる。

 ごく近縁なポドフィルム属Podophyllumが,北アメリカ東部と中国からヒマラヤにかけて分布し,解毒止血痛み止めなどの目的で使われている。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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