ミュンヘン・バッハ管弦楽団、合唱団(読み)みゅんへんばっはかんげんがくだんがっしょうだん(その他表記)Münchener Bach-Orchester, Münchener Bach-Chor

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ミュンヘン・バッハ管弦楽団、合唱団
みゅんへんばっはかんげんがくだんがっしょうだん
Münchener Bach-Orchester, Münchener Bach-Chor

ドイツのオルガン奏者・指揮者のカール・リヒターが、バッハの音楽を演奏するために設立した団体。リヒターは1951年ミュンヘンの聖マルコ教会音楽監督に就任、同年アマチュアを集め合唱団を設立、55年に管弦楽団を発足させ、カンタータ受難曲などバッハの宗教音楽を中心に演奏を開始。56年から10年間アンスバッハのバッハ音楽祭に出演する一方、各地へ演奏旅行を始めた。リヒターの厳格な指導により短期間で名声を獲得、多数のレコードを残した。演奏はリヒターの解釈を忠実に反映し、求心的、劇的で緊張感にあふれ、また様式的にも洗練されたものであった。管弦楽団のみによる演奏、ヘンデルモーツァルトの作品の演奏も行った。69年(昭和44)初来日。81年にリヒターが死ぬと、ギュンターイェーナが指揮にあたったが、活動は停滞した。

[美山良夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む