ムガル朝美術(読み)ムガルちょうびじゅつ(その他表記)Mughal art

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ムガル朝美術」の意味・わかりやすい解説

ムガル朝美術
ムガルちょうびじゅつ
Mughal art

16世紀から 19世紀にかけてムガル帝国のもとで北インドを中心に栄えた美術。建築では,イランイスラムとインドの伝統との融合が達成され,イスラム建築史上の一つの頂点を形成した。墓廟秀作が多く,初期のフマーユーン廟盛期タージ・マハルが代表作。ファテプルシークリ宮殿では特に折衷性が著しい。ラホールのバードシャーヒー・マスジドなどの大建築も建てられた。絵画ではミニアチュールが盛行し,宮廷の保護のもとに宮廷の風俗,肖像花鳥などが描かれた。

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