日本大百科全書(ニッポニカ) 「むくりこくり」の意味・わかりやすい解説 むくりこくりむくりこくり / 蒙古高句麗 蒙古(もうこ)と高句麗(こうくり)との併称であるが、ときに蒙古だけをさすこともある。鎌倉中期に、蒙古と高麗の連合軍が日本に来攻した文永(ぶんえい)・弘安(こうあん)の役(元寇(げんこう))に際して、人々が「蒙古、高句麗の鬼がきた」といって恐れたのに始まるといわれる。のちにこれが転じて、鬼や恐ろしいもののたとえとして、泣きやまない子供をあやし脅すのに用いられ、さらに転じて、無理非道な事柄をいうようになった。[宇田敏彦] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例