むくりこくり

日本大百科全書(ニッポニカ) 「むくりこくり」の意味・わかりやすい解説

むくりこくり
むくりこくり / 蒙古高句麗

蒙古(もうこ)と高句麗(こうくり)との併称であるが、ときに蒙古だけをさすこともある。鎌倉中期に、蒙古と高麗連合軍日本に来攻した文永(ぶんえい)・弘安(こうあん)の役(元寇(げんこう))に際して、人々が「蒙古、高句麗の鬼がきた」といって恐れたのに始まるといわれる。のちにこれが転じて、鬼や恐ろしいもののたとえとして、泣きやまない子供をあやし脅すのに用いられ、さらに転じて、無理非道な事柄をいうようになった。

[宇田敏彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

イチロー

[1973~ ]プロ野球選手。愛知の生まれ。本名、鈴木一朗。平成3年(1991)オリックスに入団。平成6年(1994)、当時のプロ野球新記録となる1シーズン210安打を放ち首位打者となる。平成13年(...

イチローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android