むにゃむにゃ(読み)ムニャムニャ

デジタル大辞泉 「むにゃむにゃ」の意味・読み・例文・類語

むにゃ‐むにゃ

[副]わけのわからない言葉を口の中でつぶやくさま。「むにゃむにゃ(と)言葉を濁す」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「むにゃむにゃ」の意味・読み・例文・類語

むにゃ‐むにゃ

  1. 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )
  2. わけのわからないことを口の中でつぶやくさまを表わす語。多く、不平不満などをあいまいにいうさまについていう。
    1. [初出の実例]「患者は目を覚したらしく、口の中でむにゃむにゃと唸くのが聞えた」(出典:魔風恋風(1903)〈小杉天外〉前)
  3. 特に、寝言をいうさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「ゴウゴウとうなり、ムニャムニャと苦しむ事、便(すなはち)病の業(な)す処にして」(出典滑稽本・麻疹戯言(1803)麻疹与海鹿之弁)
  4. ゆっくりと物を噛むさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「牛はげぶっとなにか吐きだしては、むにゃむにゃと噛む」(出典:銀の匙(1913‐15)〈中勘助〉前)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android