山川 世界史小辞典 改訂新版 の解説
ムハンマド・ラシード・リダー
Muḥammad Rashīd Riḍā
1865~1935
シリア生まれのイスラーム改革思想家。ムハンマド・アブドゥフの弟子で,カイロで『マナール』誌を創刊し,時代に適応する新たなシャリーア解釈や近代科学の必要性を説いた。またカリフ制の危機に際して独自の「法学者元首制」を提起。のちのイスラーム政治理論に強固な思想的基盤を与えた。晩年はイブン・タイミーヤの影響を受けて,ワッハーブ派的傾向を強めた。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報