メインバンク制度(読み)メインバンクせいど(その他表記)main bank system

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「メインバンク制度」の意味・わかりやすい解説

メインバンク制度
メインバンクせいど
main bank system

メインバンクとは,融資シェアがトップで,長年にわたり親密な取引があるなど,その企業と特に密接な関係を持つ銀行。単に資金供給にとどまらず,金融や企業経営に関する情報やアドバイスを提供し,株式の保有など資本面の交流,場合によっては役員を派遣しているケースも多い。また経営危機の際には,メインバンクが支援を行なうのが一般的である。メインバンク制度は,企業が恒常的な資金不足状態にあった高度成長期に発達したもので,日本に特有の制度とされている。最近では,企業の銀行離れが進み,メインバンクの地位も相対的に低下しているといわれている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排他的経済水域

略称 EEZ。沿岸国が水産資源や海底鉱物資源などについて排他的管轄権を行使しうる水域。領海を越えてこれに接続する区域で,領海基線から 200カイリの範囲をいう。沿岸国は,水中ならびに海底と地下の天然資...

排他的経済水域の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android