日本大百科全書(ニッポニカ) 「メガネヤマネ」の意味・わかりやすい解説
メガネヤマネ
めがねやまね
garden dormouse
[学] Eliomys quercinus
哺乳(ほにゅう)綱齧歯(げっし)目ネズミ科の動物。スペイン南部、イタリアからドイツ、ヨーロッパロシア西部までのヨーロッパにおもに分布するヤマネで、目の周囲から耳にかけて黒色の眼鏡様の紋がある。体長11~17.5センチメートル、尾長10~13.5センチメートル。体の色は背面が茶褐色、腹面が白色。他のヤマネ類と同様に森林にすみ夜行性で果実と昆虫をおもに食べるが、地上でもよく活動する点が特徴である。10月から翌年4月まで冬眠して過ごす。近縁の種に、北アフリカと小アジアにすむアジアメガネヤマネE. melanurusがある。
[今泉吉晴]