メソポーラス物質(読み)メソポーラスブッシツ

化学辞典 第2版 「メソポーラス物質」の解説

メソポーラス物質
メソポーラスブッシツ
mesoporous materials

メゾポーラス物質ともいう.ゼオライトなどのミクロ多孔体と多孔質ガラスなどのマクロ多孔体の中間に位置する物質で,細孔径が2~50 nm 程度の多孔体をさす.通常のシリカゲルなど,大きさの不均一な細孔径を有する物質と,界面活性剤水酸化物などの化学種でつくられる均一な大きさの細孔径を有する物質とがある.また,構成する物質には,無機化合物有機化合物,および無機・有機ハイブリッド化合物が知られている.ゼオライトの細孔よりも大きな分子を対象とする吸着剤や,触媒としての利用が期待されている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android