最新 地学事典 「メタセコイア植物群」の解説
メタセコイアしょくぶつぐん
メタセコイア植物群
Metasequoia flora
大阪層群下部・最下部およびその相当層から産出する化石植物群。イチョウ・メタセコイア・スイショウ・セコイア・イヌカラマツ・オオバラモミ・オオバタグルミ・フウなどによって代表される。三木茂(1948)によりMetasequoia bedとされたものに相当。鮮新世後期~更新世前期。メタセコイア植物群は繁栄期(大阪層群最下部)と消滅期(大阪層群下部)に二分される(市原実,1960)。繁栄期には日本からの消滅属や暖温帯~亜熱帯性種を含む。しかし,瀬戸陶土層のオオミツバマツ植物群(中新世後期)に含まれる,ヌマセコイア・アスナロビシなどの絶滅属やオオミツバマツのような絶滅種は含まれない。メタセコイア植物群繁栄期の構成要素のうち,絶滅種や消滅種は次々と姿を消し,消滅期には,メタセコイア・オオバラモミ・フウなどが残存し,チョウセンマツ・ヒメバラモミ・ミツガシワなどの冷温帯~亜寒帯性種が出現する。
執筆者:那須 孝悌・塚腰 実
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

