メノー(読み)めのー(その他表記)Menno Simons

日本大百科全書(ニッポニカ) 「メノー」の意味・わかりやすい解説

メノー
めのー
Menno Simons
(1496―1561)

オランダの宗教改革者。再洗礼派アナバプティスト)最大のグループであるメノナイトの創唱者。オランダのフリースラント生まれ。12年間、カトリック牧師として働くうちにミサ儀式幼児洗礼などの既成信仰に疑問をもち、熱心な聖書研究のすえ、体験こそすべてに先行すべきであり、自覚的な洗礼聖餐(せいさん)には根拠があるという結論に達した。メノーの信仰の中心は、「再生」とよばれる体験であり、そこから宗教の自由、教会と国家の分離の思想が導き出される。迫害のなかで、キリストの自由にたつことを主張し、徹底した無抵抗主義(平和主義)を唱え、徴兵制度を否定した。

[野村文子 2018年1月19日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む