大学事典 「メンザ」の解説
メンザ[独]
ドイツの大学の学生食堂(ドイツ)のこと。メンザとはラテン語で食卓の意味がある。その多くは,学生の大学生活を援助する公法上の組織である学生互助会(ドイツ)(DSW)が運営している。スタンダードな料理として,子牛の肉を使ったカツレツ風のシュニッツェルなどがある。主品にフライドポテト,野菜,プリンなどが添えられた定食メニューのほか,単品でも購入できる。アルコールなどの飲み物も用意されている。最近はサラダバー,メキシコ料理,アジア料理などメニューも豊富になっている。記録によれば,1900年にテュービンゲン大学で開設された「カール王子(ドイツ)」という名称の食堂がドイツ最初のメンザとされる。一般にも開放されているが,学生証などを提示することで割引料金となる。定食だけであれば,おおむね4ユーロ以下の支払いで済ますことができる。学生雑誌『ウニクム』(ドイツ)は毎年ドイツ大学のベストメンザをインターネット投票により選んでいるが,そこではハイデルベルク,ロストックなどの名前が挙げられている。
著者: 木戸裕
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報