ドイツ北東部、メクレンブルク・フォアポンメルン州の港湾都市。1949~90年は旧東ドイツに属した。バルト海に注ぐワルノウ川の河口から13キロメートル上流の両岸を占める。人口20万0500(2000)。河口には外港で海水浴場ともなっているワルネミュンデWarnemündeがあり、デンマークのゲサーGedserとの間にフェリーが就航している。機械、造船、化学、水産加工などの工業が立地する。ウェンド人の集落であったが、ハインリヒ獅子(しし)公がリューベックに賦与したのち、周辺諸都市で採用されたリューベック都市法を1218年に受け入れ、都市権を得た。14世紀にハンザ同盟の有力な構成員となり、1323年メクレンブルク領に含まれた。第二次世界大戦で被害を受けたが戦後復興し、13~15世紀ゴシック様式のれんが造の聖マリエン教会、14世紀ゴシック様式の聖ニコライ教会、18世紀バロック様式の正面をもつ市庁舎などが残る。ロストック大学は1419年の創立。ほかに音楽大学や劇場があり、1952~90年にはロストック県の県庁があった。ロストック県は1952年にメクレンブルク北部とポメラニアの一部で構成、成立した県で、面積7075平方キロメートル、人口89万8900(1985当時)であった。
[佐々木博]
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