メービセン(その他表記)Gustav von Mevissen

改訂新版 世界大百科事典 「メービセン」の意味・わかりやすい解説

メービセン
Gustav von Mevissen
生没年:1815-99

ドイツの三月前期(48年革命前の時代)の,カンプハウゼンハンゼマンと並ぶライン自由主義者の一人。クレーフェルト近郊のデュルケンに撚糸工場主の息子として生まれ,ギムナジウム中退ののち1830年から家業を継ぐ。F.リストにならって三月前期には保護関税主張。また,哲学,歴史的教養も身につけ,サン・シモン思想に部分的に共鳴し,早くから積極的な社会政策を主張。41年以降はケルンに在住し,ライン鉄道会社取締役,ケルン商工会議所員等を歴任。48年革命期にはフランクフルト国民議会議員に選出され,中央右派に属する。革命後は経済活動に専念し,53年ダルムシュタット商工銀行を創設する。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のメービセンの言及

【銀行】より

…彼らは,銀行による産業の統制をスローガンとするサン・シモン主義を思想的背景としていた。サン・シモン主義の影響はドイツにも及び,ラインラント出身の企業家メビッセンG.von Mevissenは,1848年にシャフハウゼン銀行の設立に,53年にはダルムシュタット銀行の創設に加わった。これらの銀行はいずれもクレディ・モビリエ的な性格をそなえていた。…

※「メービセン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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