モウセンガ(その他表記)tapestry moth
Trichophaga tapetzella

改訂新版 世界大百科事典 「モウセンガ」の意味・わかりやすい解説

モウセンガ (毛氈蛾)
tapestry moth
Trichophaga tapetzella

鱗翅目ヒロズコガ科の昆虫。翅の開張2cm内外。翅はひじょうに細長く,前翅頂はとがり,外縁は傾斜している。外縁部の縁毛は長い。前翅は白色だが,基部に近い1/3は黒褐色,翅頂部もやや暗色。幼虫は羊毛,毛皮およびその加工品に糸を張って通路をつくり食害する害虫として知られ,ジュウタンガ(英名carpet moth)とも呼ばれている。人為的に運ばれるため,ほとんど全世界に広がってしまった屋内害虫であるが,近年日本では採集されていない。長時間使用されないで放置されていた毛皮やじゅうたん類,あるいは暗所に置かれたものなどがとくにモウセンガやイガの被害を受けやすい。暖房のきいた家屋内なら冬季でも幼虫や成虫が活動することができるが,一般には温暖な季節に発生する。成虫は灯火に誘引されない。海外から毛皮やその加工品が盛んに輸入されるので,今後再び日本で発生する可能性がある。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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