モチュア(英語表記)Motya; Motyē

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モチュア」の意味・わかりやすい解説

モチュア
Motya; Motyē

シチリア島西岸と人工的堤防によって結ばれた小島。モテュアとも表記される。現イタリアのサンパンタレオ。前 700年頃ギリシア人がシチリア東部に植民したと同じ頃フェニキア人が植民。のちカルタゴの支配下に入り,パノルモス,ソロエイスとともに,シチリアにおけるカルタゴ人の軍事的,商業的三大中心地をなした。しかしギリシア文化の影響が強かった。前 397年シラクサのディオニュシオス1世が侵入,都市は破壊され中世まで再建されなかった。発掘により城壁,城門,シチリア島本土と結ぶ通路の跡が発見された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

戒厳令

一般的には指定地域で、国の統治権の全部または一部を軍に移行し、市民の権利や自由を保障する法律の一部効力停止を宣告する命令。戦争や紛争、災害などで国の秩序や治安が極度に悪化した非常事態に発令され、日本...

戒厳令の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android