20世紀西洋人名事典 「モニカヴィッテイ」の解説
モニカ ヴィッテイ
Monica Vitti
1931.11.3 -
女優。
ローマ生まれ。
本名Maria Louisa Ceciarelli。
良家の出身。15才でアマチュア演劇に出演、演劇アカデミー卒業後、セルジオ・トファーノ劇団で主役女優として数多くの舞台に立つ。M.アントニオーニ監督と出会い映画界へ、「情事」(1959年)で一躍有名になる。冷やかな美貌、投げやりでけだるいムードは愛の不毛をテーマとするアントニオーニ作品のヒロインには絶好のキャラクターで、「夜」(’60年)、「太陽はひとりぼっち」(’62年)等に出演、映画史に名をとどめる。その後コメディに新境地を見いだす。’84年ルッソウ監督の「Flirt」でベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞。独身。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報