アマチュア演劇(読み)アマチュアえんげき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アマチュア演劇」の意味・わかりやすい解説

アマチュア演劇
アマチュアえんげき

一般に職業としての演劇に対して,職場,地域,学校などで行われる非職業的な演劇をいう。狭義には学生演劇学校劇を除いた演劇をさす。職場演劇は 1920~30年代前半のプロレタリア演劇運動によって生れたが,弾圧によっていったん影をひそめる。第2次世界大戦後,労働運動の急激な展開につれて一斉に開花し,「自立演劇」とも呼ばれて鈴木政男,宮本研らの作家を生んだが,1950年占領軍によるレッド・パージで壊滅状態となった。 1960年代以降は職場をこえた地域劇団の持続的な活動が盛ん。アマチュア演劇の全国組織としては,日本アマチュア演劇連盟,全日本リアリズム演劇会議,全国高等学校演劇協議会があり,富山県と神奈川県では国際アマチュア演劇祭も開催されている。

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