独身(読み)ドクシン

精選版 日本国語大辞典 「独身」の意味・読み・例文・類語

ひとり‐み【独身】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ただひとりであること。わが身一つ。身よりのないこと。どくしん。
    1. [初出の実例]「もの思ひ知るまじきほど、ひとり身をえ心にまかせぬほどこそ、理なれ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)末摘花)
    2. 「独身なる者は人に軽めらる」(出典:方丈記(1212))
  3. 自由の身。束縛を受けない身。
    1. [初出の実例]「初より人に従ふ者の、今さらひとり身とならんもよしなき事也」(出典:仮名草子・伊曾保物語(1639頃)中)
  4. 配偶者のないこと。また、その人。どくしん。〔改正増補和英語林集成(1886)〕

どく‐しん【独身】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ただ一人であること。単身。単独。
    1. [初出の実例]「何ぞ世を恣にして子孫繁盛なる者有り、家貧くして独身単居(たんこ)なる者有ぞ」(出典今昔物語集(1120頃か)三)
    2. [その他の文献]〔史記‐伍子胥伝〕
  3. 配偶者のないこと。また、その人。ひとりみ。
    1. [初出の実例]「独身では身がもてぬ。早く内方をよびむかへ」(出典:合巻・正本製(1815‐31)初)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「独身」の読み・字形・画数・意味

【独身】どくしん

独り身。

字通「独」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android