ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モプソス」の意味・わかりやすい解説 モプソスMopsos ギリシア神話の予言者。テーベの名高い予言者テイレシアスの娘マントがアポロンの種によって産んだ子であるが,マントの夫となったラキオスの子として育てられ,小アジアのクラロスのアポロン神殿の予言者となった。ここでトロイ戦争から帰国する途中のギリシア軍の予言者カルカスの訪問を受けたモプソスは,この当代一の予言者と術比べをして勝ち,自分よりすぐれた予言者に会えば死ぬと予言されていたカルカスは,その予言のとおり憤死した。このあとモプソスは,カルカスに同行していたアンフィアラオスの息子で,これも予言者のアンフィロコスと一緒に,キリキアにマロスの町を創建し,その支配者となったが,のちにアンフィロコスと支配権を争って戦い,2人とも死んだという。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by