モリア(その他表記)Moriah

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モリア」の意味・わかりやすい解説

モリア
Moriah

旧約聖書中のパレスチナ地名。位置は不明。アブラハムがその子イサクを神に捧げようとした山で,ベエルシバから3日の道程であり,遠くから見えた (創世記 22・2~4) 。初期の伝承は,ソロモン神殿を築いた場所とし (歴代志下3章) ,ヨセフスダビデが神殿を建てた場所であるとしている (古代史1・226) 。タルムード学者は,モリアという名は「ミルラ (没薬) の山」から由来しているという。セプトゥアギンタでは「アモリ人の」と訳されている。また,サマリア人ゲリジム山のことであると主張した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android