モリブデンカルボニル

化学辞典 第2版 「モリブデンカルボニル」の解説

モリブデンカルボニル
モリブデンカルボニル
molybdenum carbonyl

普通ヘキサカルボニルモリブデン[Mo(CO)6]をさす.ジエチレングリコールジメチルエーテル溶媒とし,塩化モリブデン(Ⅴ)をCO存在下で金属ナトリウムで還元してつくる.空気中で安定な白色結晶.真空中で昇華,空気中150 ℃ で分解する.エーテルベンゼンに微溶.COはMoのまわりに正八面体に配位し,Mo-C0.206 nm.COは種々の配位子または不飽和炭化水素と一部置換される.還元するとクロムカルボニル同種錯体をつくる.[CAS 13939-06-5]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む