モリブデンカルボニル

化学辞典 第2版 「モリブデンカルボニル」の解説

モリブデンカルボニル
モリブデンカルボニル
molybdenum carbonyl

普通ヘキサカルボニルモリブデン[Mo(CO)6]をさす.ジエチレングリコールジメチルエーテル溶媒とし,塩化モリブデン(Ⅴ)をCO存在下で金属ナトリウムで還元してつくる.空気中で安定な白色結晶.真空中で昇華,空気中150 ℃ で分解する.エーテルベンゼンに微溶.COはMoのまわりに正八面体に配位し,Mo-C0.206 nm.COは種々の配位子または不飽和炭化水素と一部置換される.還元するとクロムカルボニル同種錯体をつくる.[CAS 13939-06-5]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android