デジタル大辞泉
「やあい」の意味・読み・例文・類語
やあい
[感]
1 遠くの者や目下の者などに対して発する呼びかけの語。おおい。「やあい、出てこい」
2 からかったり、はやしたてたりするときに発する語。「泣き虫、やあい、やあい」
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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やあい
- [ 1 ]
- ① 「やい[ 二 ]①」の変化した語。聞き手に強く働きかける時に用いる。
- [初出の実例]「よく聞やあひ物うりよ。今は帰るぞ米うりよと」(出典:天正本狂言・連歌の十徳(室町末‐近世初))
- ② 「やい[ 二 ]②」の変化した語。人などを表わす体言を受け、呼びかけたりする時に用いる。
- [初出の実例]「『ワアイぼくねんじんヤアイ』『のろまヤアイ』『まぬけヤアイ』」(出典:滑稽本・八笑人(1820‐49)三)
- [ 2 ] 〘 感動詞 〙 ( [ 一 ]から転じて )
- ① 大声で遠くに呼びかける時にいうことば。おおい。
- [初出の実例]「大ごへあげて『ヤアイヤアイ。たすけてくれ』」(出典:滑稽本・東海道中膝栗毛(1802‐09)五)
- ② 相手をからかうなどしてはやしたてる時にいうことば。
- [初出の実例]「橋の上より往来の人立とまりて『ヤアイヤアイ〈略〉あほよあほよ』」(出典:滑稽本・東海道中膝栗毛(1802‐09)八)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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