デジタル大辞泉 「やい」の意味・読み・例文・類語
やい[終助]
1 相手に対し強く言い放ったり、強く呼びかけたりする意を表す。…よ。「そんなことではない
「太郎冠者あるか―」〈虎明狂・張蛸〉
2 同輩もしくは目下の者に対し軽く命令したり、さげすみはやしたりするときにそえる語。「よせ
[補説]「やよ」の音変化ともいう。中世末ごろから使用された語。
( 1 )[ 一 ]の挙例の「定頼集」の歌には「やいこめ」の題がついており、確例と思われるが他には類例が見当たらない。
( 2 )[ 一 ]と[ 二 ]とは時代的にも、用法にも差が認められる。また、終助詞「い」は中世以降に発生したとされている。→い[ 三 ]①
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