改訂新版 世界大百科事典 「ヤコブバラダイオス」の意味・わかりやすい解説 ヤコブ・バラダイオスIakōb Baradaios生没年:500ころ-578 シリアの単性論派教会であるヤコブ派教会の設立者。ユーフラテス川上流地方の出身。修道士となり,ニシビスの神学校で学んだ。単性論派に対する弾圧のもとで,コンスタンティノープルに潜入し,ユスティニアヌス帝の皇妃テオドラの保護を受け,542年にエデッサ主教に叙階された。それ以後,乞食に身をやつして,小アジア,メソポタミア,シリア,エジプトなどの各地を35年にわたって歩き,多数の単性論派の司祭を叙任し,ヤコブ派教会の基盤を築いた。執筆者:森安 達也 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by