ヤダナー・チェーモン(その他表記)Yadana Kyemon

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヤダナー・チェーモン」の意味・わかりやすい解説

ヤダナー・チェーモン
Yadana Kyemon

ビルマ (現ミャンマー) ,コンバウン時代初期の小説家シュエダウン・ティーハトゥ Shwedaung Thihathu (生没年未詳) の小説。『宝玉の鏡』と訳される。 18世紀前半成立。ビルマ文学史上,最初の本格的な小説とされる。従来の文学作品が仏教説話やヒンドゥー教の説話を題材としていたのに対し,作者の創作による全くのフィクションである点で特異である。宮廷の人々の読み物として書かれたといわれるが,近代小説の萌芽がみられる。ウェルーミャッスワ王女を主人公として宮廷内に繰広げられるロマンスを描いたもので,会話の部分に韻文をはさみ,地の文は全体として長く伸びやかな文体で書かれている。

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