ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ユダス・マカバイオス」の意味・わかりやすい解説
ユダス・マカバイオス
Ioudas Makkabaios
[没]前161頃
旧約聖書外典『第2マカベア書』に記されているユダヤの英雄。ユダヤ・マカベウス,マカベアのユダともいう。ユダヤのヘレニズム化を強行したセレウコス朝シリアの王アンチオコス4世エピファネスに対して,ゲリラを指導したハスモン家 (→マカベア家 ) の祭司マッタティアスの第3子。父の遺志を継いでアダサのニカノルにシリア軍を破り,エルサレムから撃退して神殿の礼拝を可能としたが,シリアの再度の侵入の際エラサの戦いで死んだ。マカバイオスとは「鉄槌で打ち破った者」または「主に定められた者」の意で,ユダスのあだ名。
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