ユルチッチ(その他表記)Josip Jurčič

改訂新版 世界大百科事典 「ユルチッチ」の意味・わかりやすい解説

ユルチッチ
Josip Jurčič
生没年:1844-81

ユーゴスラビアの文学者。スロベニアの生れ。ウィーン古典語を学ぶが中退,雑誌編集者をつとめるかたわら自らも筆を執り,スロベニア初の小説家となる。1867年の《十人兄弟》では,領主の家族,城,村の生活を背景ロマン主義的な勧善懲悪を説いたが,中編《隣の息子》(1868)では,不幸な恋や世代間の葛藤をリアリズム的な手法で描ききった。ほか戯曲もあり,また本格的な文芸評論家のさきがけともなった。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 一生 田中

世界大百科事典(旧版)内のユルチッチの言及

【ユーゴスラビア】より

…セルビアのロマン主義を代表したのは詩人ラディチェビッチBranko Radičević(1824-53)とヤクシッチDura Jakšić(1832-78)である。また19世紀中ごろロシアやフランスのリアリズムに影響されながら,クロアチアの過去を散文に再現したシェノア,セルビア随一の児童文学者ズマイ,スロベニアのユルチッチの活躍も注目される。世紀末にセルビアのラザレビッチLaza Lazarević(1851-91),マタブリスレマツ,クロアチアのノバックVjenceslav Novak(1859-1905)らが地方色豊かな日常生活を好んで描いた。…

※「ユルチッチ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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