ユーフラテス

百科事典マイペディア 「ユーフラテス」の意味・わかりやすい解説

ユーフラテス[川]【ユーフラテス】

西アジアの大河。トルコ東部のクルディスターン山岳部近くに源を発して西流,南に転じてシリアに入り,さらに南東に転じてイラクを貫流ティグリス川と合流してシャット・アルアラブ川となりペルシア湾に注ぐ。全長約2800km。流域面積約57万9300km2水量は9月が最低で5月が最高に達する。下流域はティグリス川流域とともにメソポタミアと呼ばれ,世界最古の文明発祥の地として知られる。メソポタミア平原に入って傾斜がほとんどないため,洪水により古代から幾度も河道が変わっている。現在トルコ,シリア,イラク3国で水資源開発計画が進められている。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android