普及版 字通 「ヨウ・のぞむ・はるか」の読み・字形・画数・意味
10画
[字訓] のぞむ・はるか
[説文解字]
[字形] 会意
(穴)+目。〔説文〕四上に「深目なり。中の目に從ふ」とするが、穴中に目があるはずはなく、頭衣の下に目のあらわれる形であろう。冒と相似た意象の字である。定かに面をあらわさないので、然の意となる。(よう)字条四上にも「目深き皃なり」とみえるが、はの繁文とみてよい字である。
[訓義]
1. とおくみる、のぞむ。
2. とおい、はるか、ふかい。
3. くぼんだ目、おくめ。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 ウヅクマル 〔立〕 フカメ 〔字鏡集〕 ウヅクマル・フカシ
[語系]
・杳・・yは同声。幽・窈・黝yu、奧(奥)ukも声義近く、みな幽隠・深遠の意がある。
[熟語]
靄▶・闃▶・黒▶・爾▶・深▶・然▶・窕▶・▶・眇▶・渺▶・密▶・冥▶・▶・▶
[下接語]
陰・深・幽・杳
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報