ようよう(読み)ヨウヨウ

デジタル大辞泉 「ようよう」の意味・読み・例文・類語

よう‐よう[副]

[副]一度口に入れた物を吐き出すときの声を表す語。
「大なる骨のどにたてて、―といひけるほどに」〈宇治拾遺・一三〉
[補説]歴史的仮名遣いは「ゑうゑう」とも表記

よう‐よう[感]

[感]
人を誘ったり呼びかけたりするときに発する声。「ようよう、どこに行くのかね」
はやすとき、ひやかすときなどに発する声。「ようよう、ご両人」

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精選版 日本国語大辞典 「ようよう」の意味・読み・例文・類語

よう‐よう

  1. 〘 感動詞 〙
  2. 人をさそったり呼びかけたりする時、または、物をねだる時などにいうことば。
    1. [初出の実例]「人の妻まくものあり。やうやう、をうをう」(出典:宇治拾遺物語(1221頃)九)
  3. はやしたりひやかしたりする時にいう掛け声
    1. [初出の実例]「ようよう若衆の開山さま、やっちゃト褒めかへせば」(出典:歌舞伎・一心二河白道(1698)一)

よう‐ようエウエウ

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 虫の鳴くさま。
    1. [初出の実例]「切々たり暗窓の下 たり深草の中〈白居易〉」(出典和漢朗詠集(1018頃)上)

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普及版 字通 「ようよう」の読み・字形・画数・意味

】ようよう(えふえふ)

光りかがやくさま。電光。〔詩、小雅、十月之交〕たる震電 (やす)からず、令(よ)からず 百川(ふつとう)し 山冢(さんちよう)(しゆつほう)(崩落)す 高岸は谷と爲り 深谷は陵と爲る 哀(かな)し、今の人 胡(なん)ぞ(すなは)ち(こ)ること(な)き

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】ようよう(えうえう)

暗く遥かなさま。晋・陶淵明〔自祭文〕外姻晨(あした)に來(きた)り 良友(よひ)にる 之れを中野り 以て其の魂を安んず たる我が行 (せうせう)たる門 奢は宋臣(宋の宰相桓(かんたい)、厚葬で知られる)に耻(は)ぢ 儉は王孫(死して裸葬した)を笑ふ

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】ようよう(えふえふ)

かがやくように美しいさま。宋・司馬光〔同舎の、菊に対して酒無しに和す〕詩 秋色に倚る として誰(た)が爲にか開く に殘(ざんかふ)を窺はしめ しく杯を洗はしむ

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】ようよう(やうやう)

高くあがり、ゆらめくさま。唐・元〔月、花に臨む〕詩 風に臨む、たる 影をかす、(ろうろう)たる

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】ようよう(えふえふ)

ひかりかがやくさま。唐・盧綸〔割飛二刀子歌〕詩 刀や刀や、何ぞたる 魑魅(ちみ)も須(すべか)らく(かく)るべし、怪も須らく懾(おそ)るべし (も)し良工の爾(なんぢ)の形を變ふるに非ずんば 只だ裁に向つて箱篋(さうけふ)に委せん

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】ようよう(えうえう)

弱々しく美しいさま。漢・王褒〔洞簫の賦〕風、鴻洞(こうどう)としてえず、優としてとして、以て婆娑(ばさ)たり。

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】ようよう

鳴き声のやわらぐさま。

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】ようよう

光りかがやくさま。

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容】ようよう

ゆったり。

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】ようよう

悠悠。

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【杳】ようよう

はるかでとおいさま。

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【揺】ようよう

吹き上げる。

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【煬】ようよう

光り輝く。

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出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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